TR-398 検証

TR-398は、Wi-Fiディバイスの性能とパフォーマンスを評価、検証する標準規格です。検証内容にはディバイスの感度や帯域幅、スループット、マルチユーザーサポート、干渉回避、安定性など6つの性能指標で構成されます。当社ではお客様のWi-Fiディバイスの総合的なパフォーマンス検証のサービスを提供します。

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TR-398」とは?

 Broadband forumは、2019年2月にスペインのバルセロナで開催されたMWC 2019 (The 2019 Mobile World Congress)において、世界で始めてWi-Fi性能検証規格「TR-398」を発表しました。この新しい規格は、ネット回線の低速化、カバレッジ率の不足、干渉の要因が多いなどといったWi-Fiのユーザーに影響を与える原因に対し、Wi-Fi性能検証の規格基準となるものです。

 従来の規格であるWT-398から進化したTR-398は、主に802.11n/ac(Wi-Fi 4 /Wi-Fi 5)に対応するルーターの性能を評価する規格です。最新のWi-FiテクノロジーであるIEEE802.11ax(Wi-Fi 6)に関する認証サービスは、こちらをご参照ください。

 TR-398は以下の6つの点からWi-Fi性能を検証するものです。

  • 受信デバイスの感度
  • 帯域幅
  • 安定性
  • 干渉回避
  • マルチユーザーサポート
  • カバー範囲

図1:TR-398 6つの性能指標

IoT時代の中、自宅のネットが遅い?

 4K、VR/ARなどの新技術が進展する中、インターネットへの接続性のニーズが日々高まっています。またInternet of Things(IoT:モノのインターネット)時代の到来で、モバイル端末製品の数が劇的に増加し、より快適なインターネット環境への整備が求められています。

 マーケット・レポートによると、現代のホームエンターテインメント環境はマルチ・スクリーンで再生が中心で、ネットワークの安定性がさらに求められています。以下の表の通り、2台のディスプレイが同時に4K映像を再生する場合は、300M/bpsストリーミングに耐えうるWi-Fi環境が必要です。また次世代の体験型エンタテインメント(たとえばVR360の映像)に関しても、Wi-Fi接続の安定性がさらに求められます。

図2:ブロードバンドマーケット・リポート (China Mobile)

 市場調査会社であるOvumのレポートによると、ネットワーク全体の課題の内Wi-Fi3060%を占めています。 効率的で高速なネットワークへのニーズに応えるためには、室内Wi-Fiディバイスのパフォーマンスを確保することが必要で、優れたユーザー・エクスペリエンスとブランド確立の鍵と言えるでしょう。

品質は大丈夫?TR-398の評価で検証してみよう!

 アリオンのテストラボはご満足のいただけるWi-Fiパフォーマンスのテストを実施します。TR-398テスト基準をベースとして無線検証環境を構築し、11のテスト項目からルーターや各種類の端末製品の検証試験を行い、お客様の製品の品質維持を強力に支援します。

TR-398 Test Plan Link

性能指標テスト項目テスト内容
受信機の感度(RF Capability)
1.受信機感度のテスト(選択可)(Receiver Sensitivity Test)DUTとシステムの間の受信機の感度を測定
帯域幅(Baseline Performance)2. マルチユーザーとの接続テスト(必須) (Maximum Connection Test)DUTと32個のWi-Fi設備との間の無線通信量を検証し、各端末システムの無線通信量が予想通りの結果を達成できるかの確認
3.極限性能テスト(必須) (Maximum Throughput Test)DUTがシステムと接続する際の各Wi-Fiのパフォーマンスの通信性能の検証
4.エアタイムフェアネス(必須)(Airtime Fairness Test)システムの無線通信パフォーマンスの変化に通じて、複数のユーザーに対するエアタイムフェアネスの能力を判定
カバー範囲(Coverage)5.カバー能力テスト(必須)(Range Versus Rate Test)DUTの無線通信が基準を満たせるかどうかを検証
6.360度方向性テスト(必須)(Spatial Consistency Test)端末製品とDUT通信距離などにおいて、無線通信量が基準を満たすかの検証
マルチユーザーサポート(Multiple STAs Performance)7.マルチユーザー性能テスト(必須)(Multiples STAs Performance Test)複数のユーザーを同時接続して、DUTとのWi-Fi通信性能が予期された結果を満たせるかどうかの検証
8.安定性テスト(必須)(Multiple Association/Disassociation Stability Test)1Wi-Fi機器の接続状態を頻繁に変化させる環境においての安定性を検証
9.DL MU-MIMO性能テスト(必須)(Downlink MU-MIMO Performance Test)Wi-Fi機器のMU-MIMOの下り通信性能の検証
安定性/堅牢性Stability/Robustness10. 長時間安定性テスト(必須)(Long Term Stability Test)DUTが長時間作動した後の無線通信の安定性の検証
11.複数信号の耐性テスト(必須)(AP Coexistence Test)Wi-Fi信号に干渉された時に、DUTの通信量が期待値を満たせるかどうかの検証

Wi-Fiアライアンスから認定された認証試験機関

 アリオンはアジアで唯一、Wi-Fi全認証プログラムを提供できる第三者認証試験機関(ATL : Authorized Test Labs)として、Wi-Fiアライアンス(無線通信機器の認定試験を行なう団体)から認定を受け、各種最新の専門設備を取り揃えております。この加え、アリオンは30年以上の検証経験があり、製品特性やユーザー・シナリオ、IoTエコシステムなどに対し、技術コンサルティングを提供しています。

 また、最新規格 Wi-Fi CERTIFIED 6™認証サービスの提供を開始いたしましたので、ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

RFラボ環境

 RF Anechoic Chamber 

 RF無響室(RF Anechoic Chamber)は、RF検証試験環境の中で最も重要な役割を持ち、測定結果に干渉する電磁波を吸収して電磁波による反射を減少させ、さらに外部から受ける干渉ノイズを遮断します。アリオンはお客様のニーズをワンストップで満たせるよう、843 Chamberや333 Shielding Room、Shielding Boxといった様々なRF試験環境を備えています。

 設備 

 RF Chamberに加え、アリオンは基地局シミュレーターやネットワーク・アナライザー、スペクトラム・アナライザーなど、RF検証専門の環境構築に数百万ドルを投資しており、RF信号の品質検証と分析を高度に提供します。

テスト設備仕様概要
Network Analyzer2 Ports, 1MHz to 8GHzMeasuring the S parameters of DUTs

テスト設備仕様概要
Base Station Simulator6 Ports, Support 2/3/4G, Wi-Fi and BTSimulating base station signals that enable testers to measure

テスト設備仕様概要
Spectrum Analyzer1 Port, 20Hz to 26.5GHzMeasuring signal strengths and adjusting performances

お客様の信頼性を勝ち取る

  •  スマートゲートウェイ/ルーター/ワイヤレスAPベンダー 

 アリオンはお客様の製品に対して、TR-398プリテス・トサービスを提供しています。アリオンはTR-398に適合した実験とテスト環境を構築しただけでなく、隔離された環境での電波の減衰、全方位のシミュレーション・テスト、同周波数/近隣周波数の干渉、通信量テスト、長時間の安定性テストなどを実施できます。また、お客様のご要望に応じて、他のネットワークによる干渉、壁などの阻害物、ネットワークに存在する他のWi-Fiディバイスの通信品質の変化など、各種テストをカスタマイズする事もできます。

  •  ノートパソコン/タブレット/TV/VRゴーグル 

 TR-398は、Wi-Fiパフォーマンスの標準ですので、お客様の各種製品を市場に投入する前の重要なテストになります。アリオンのWi-Fi専門家チームは長年のテスト経験をベースに、お客様の製品に対し、異なるIoT製品でもあらゆる階層で検証試験を実施し、製品性能の向上やより良いユーザー・エクスペリエンスを提供できます。