RF検証ラボ

無線技術が急速に発展したことで、Wi-FiやBluetooth、3G/4G、そしてGPSといった様々な無線技術を活用した製品が市場に溢れています。次世代のIoT社会では無線通信が大きな役割を果たすことから、利用規模はますます拡大することが考えられています。一方、需要の拡大に比例してより高速なデータ通信性能や堅牢なセキュリティなど高度な機能が求められていることから、製品開発時にクリアすべき課題を全て予測することは困難な状況となっています。

お問い合わせ

なぜRF検証が必要なのか?

無線製品が増加していく中、不安定な通信環境による断線など、通信品質の問題が取り沙汰されるようになりました。製品そのものが持つ無線通信の性能だけではなく、デバイスに搭載された様々なコンポーネントが発するノイズや、同一周波数を使った通信による干渉など、様々な問題が課題となっています。

RF検証対象

  • 無線製品 (アンテナ、モジュールボード、完成機)
  • IoT関連製品
  • IoTプラットホーム、関連システム

アリオンの強み

アリオンはWi-Fi, Bluetooth, 2G/3G/4G, GPSなど、無線製品を対象とした豊富な試験環境を取り揃えています。また、社内にはRF検証の豊富な実績を持つ専門家によって構成されたプロジェクトチームを備えており、アンテナやPCBボードなど製品のRF仕様に応じて、品質と性能を詳細かつ的確に評価いたします。品質検証のパートナーとして、客観的なアドバイスや開発期間の短縮、製品品質の向上、顧客満足度の改善といった技術支援を提供しています。

RF試験ソリューションのご紹介

 1. 性能試験 Performance Test 

アンテナ性能試験や、モジュールの送信精度/受信感度試験、OTA(Over-The-Air)試験などを実施することで、Transmit PowerとReceive Sensitivityについて設計の規格基準に準拠しているかを確認できます。

 2. ノイズ干渉分析 Noise Analysis 

無線通信はノイズ干渉を受けやすいため、RF受信性能への影響が常に伴います。アリオンではプロジェクトチームがノイズ分析を行った上で、干渉が起こる原因と対応策の発見をお手伝いします。

  3. De-Sense 

ネットワーク通信速度の低下や通信の途切れなど、干渉によって様々な問題が発生します。例えば、Wi-Fiに繋がった状態でPCにUSB 3.0ドングルを差し込んでデータを転送すると、Wi-Fi通信速度が低下したり、接続できなかったりする問題が起きることがあります。アリオンでは様々なシナリオで発生した問題点を解析し、総合的な検証プランをご要望に応じてカスタマイズしています。

  4. Coexistence 

無線技術は日常の様々なシーンで活用されています。RF帯域内外による干渉や高周波が発生することで無線性能が低下する場合があります。アリオンではユーザー行動をシミュレートし、機能試験や性能試験、互換性試験など充実した検証を行うことができます。

RFテストレポート

試験終了後に結果を記載したテストレポートを発行します。各レポートにて試験目的、実施環境、試験ステップなどの詳細を記載されます。

RF試験 ラボ環境・設備のご紹介

RF無響室は、RF検証試験環境の中で重要な役割を果たします。アリオンはお客様から頂戴したニーズを可能な限り満たせるよう、843 Chamberや333 Shielding Room、Shielding Boxといった様々な広さのRF試験環境を構築しました。

 RF Anechoic Chamber 

  設備一覧 

Network AnalyzerやStation Simulator、Signal Analyzerなどの検証用設備を備えており、RF信号の品質検証と分析ができます。

Testing Instruments Spec Overview
Network Analyzer 2 Ports, 1MHz to 8GHz Measuring the S parameters of DUTs
Testing Instruments Spec Overview
Base Station Simulator 6 Ports,

Support 2/3/4G, Wi-Fi and BT

Simulating base station signals that enable testers to measure
Testing Instruments Spec Overview
Spectrum Analyzer 1 Port, 20Hz to 26.5GHz Measuring signal strengths and adjusting performances