Epson Inkjet Printer Indoor Ozone Fastness Test Report (*pdf, 348KB)
これまで当社では、日本を代表するプリンタメーカであるCanon社、EPSON社の2メーカにて3種混合ガスによる耐ガス性試験を行ってまいりました。

一方、ユーザが比較しやすいように、現在業界団体である電子情報技術産業協会(以降、JEITAと記す)が、「デジタルカラー写真プリント画像保存性試験 方法」(CP-3901)の標準化を進めており、その中にオゾンガスを用いた屋内耐オゾン性試験が規定されています。この方法は、一般家庭で写真画像をガ ラス額縁等の覆いのない状態で長期保存した場合のオゾンガスによる時間経過に伴う画像劣化を想定しています。また、EPSON社製プリンタにおいては、 EPSON社独自の方法にてオゾンガスのみを用いた耐ガス性試験が行われています。

当社では、こういった業界の動向を見据え、EPSON社が独自に行ってきた耐オゾン性試験結果の検証を行うとともに、これまで実施してきた純正インクとサードパーティ製インクとの比較を含めた形でのJEITA CP-3901準拠の耐オゾン性試験を行いました。

当社にて行ったJEITA CP-3901準拠の耐オゾン性試験の結果、純正インクで印刷した写真画像は3年相当の加速試験後においても寿命に至っていないのに対し、サードパーティ 製インクで印刷した写真画像は、加速試験による時間経過と共に劣化が進むことを確認しました。また、写真画像と同時に試験を行ったJEITA CP-3901記載の寿命判定チャートにおいて、試験前と試験後で測色を行い、その色濃度を集計し本規格に基づく方法にて寿命年数を求めたところ、一般 ユーザが写真画像の劣化の度合いを目視にて確認した場合に鑑賞用として不適切であると判断する年数(加速試験上の相当年数)と、ほぼ一致していることがわ かりました。

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