
AWE(Allion Wireless Equipment)ソリューション
AWE(Allion Wireless Equipment)ソリューションは、主要なワイヤレス性能指標を測定するための試験プラットフォームであり、最も信頼性が高く効率的なワイヤレス性能試験を提供し、お客様の製品競争力の向上に貢献します。
お問い合わせ 紹介動画 Data Sheet FAQワイヤレス製品を開発・製造するには、電波暗室でのワイヤレス性能テストが必須です。Wi-Fiの仕様が進化し続け、アプリケーションが多様化することで、製品のライフサイクルが加速し、テストの複雑さが増しています。しかし保有する電波暗室には、主要なに必要な機器がない、または環境パラメータ(変数)を制御できず、自動化テストソフトウェアもないため、テストが非効率的であることが現状の問題点となっています。
無線性能テストに向けて、アリオンはAllion Wireless Equipment(以下AWE)ソリューションを開発しました。従来の電波暗室と比較して、AWEは小型シールドボックスと減衰機(アッテネータ)を使用することで、距離と環境パラメータをシミュレートし、性能試験に必要なパラメータを把握します。これにより、エラーを検出し、一貫した試験結果を簡単に再現することができます。また、自動化ソフトウェアによって、ボックス間の経路を簡単に制御し、テスト環境のセットアップする時間を短縮し、最小限の労力で試験を実施できます。
まだ電波暗室ですべての無線性能テストを実行しますか?
Mbps単位の無線性能テストを例として、正規電波暗室とAWEをそれぞれ利用する場合を比較します。

AWEハードウェア構造と特徴


8つの特徴
アリオンは、主な国際的な無線通信協会に認定された試験ラボとして、Wi-Fi性能試験において豊富な実績を有しており、テストエンジニアが機器を操作する際に遭遇することや、無線試験における考慮すべきポイントを理解したうえでAWEを開発しました。AWEは市販されている他社のワイヤレス性能試験機と比較すると、より快適な操作性、利便性を実現します。
1. BBF.398認証試験機関が開発した設備
アリオンはBBF.398の認証機関として開発したAWE TR-398を通じてTR-398 Issue 2試験を実施でき、無線関連の試験(例:RvR, RvRvO, Multi Client Handle Capabilityなど)にも対応します。

2. スタック式設計でスペース調整の柔軟性が高い
AWEではスタック式設計を採用し、小型で設置が簡単になり、スペース調整の柔軟性が高いです。
3. Wi-Fi 6GHzに対応
Wi-Fi 6GHz性能試験を実施することが可能です。また、モジュール設計により、お客様のさまざまなニーズに合わせて、試験条件や試験スクリプトを柔軟に調整することで、Wi-Fi機能、安定性、性能検証を行うことが可能です。


4.小型アンテナの使用により、DUTはより大きなサイズで配置可能
デッドスポットの問題を解決するために、APUT Boxでは小型の円形偏波アンテナを使用し、シールドボックス内でより多くのスペースを使用でき、DUTの偏波による測定誤差を減らすことができます。
5. ライトと監視機能を備えているカメラでDUTのテスト状況をリアルタイムに把握
APUT Boxにはカメラが搭載されており、プラットフォーム上で様々な角度から試験結果を確認することができ、実際の製品のデッドスペースをタイムリーに把握します。
また試験中に断線しているワイヤーをモニターし、即座に試験を停止することもできます。


6.設備が備えているアンテナの経路を簡素化し、信号の損耗評価を通じてテスト結果の一貫性を確保
RF経路の切り替えやアンテナ構造の複雑さを克服するため、スイッチボックスを独自開発・設計されています。
ボックス間の経路はすべて信号の損耗を評価し、ソフトウェアが異なる試験項目による損耗値を自動的に補正するため、試験結果をより正確にします。
7. 32台のWi-Fi 6E Stationが制御できる環境に完璧に統合
32つのWi-Fi 6E Stationは、全体が完璧に冷却されており、個別に取り外しとメンテナンスが容易です。最も現実的なAPUTの性能結果は、実際のSTAテストによって得られます。メンテナンス時の作業性向上を狙い、メンテナンス用のドアを検討しを設計しました。

8. 強力かつ広範な技術力を備えた専門家チーム
アリオンの無線専門家チームは、豊富なテストとデバッグ経験に基づいて、厳密な検証を提供することにより、AWE導入に要する時間の短縮を全力でサポートいたします。
SPECの詳細はこちらからご確認いただけます。 Data Sheet DL
AWEソフトウェア特徴
1.わかりやすいソフトウェアUIにより、試験準備と試験手順を簡素化
プラットフォーム上で希望する試験項目を選択し、開始ボタンを押すと試験の実行が開始されます。試験結果はプラットフォーム上でリアルタイムに確認でき、Stationの接続状況やRSSIデータも一目でわかります。

2. 自動でレポート作成 試験結果をより簡単に取得
試験終了時にはレポートが自動作成され、試験結果を直ちに確認できます。

3. 詳細なLog記録でdebug速度に貢献
詳細なLogが記録されるため、可能な問題点の原因を迅速に特定し、デバッグすることができます。

AWEがサポートするテスト項目
AWEテストスイートは以下のテストを自動化で実施することができます。

FAQ
基本機能について
AWE (Allion Wireless Equipment)、はWi-Fi APのパフォーマンス計測に必要なハードウェア・ソフトウェアの一体型ソリューションとして設計されています。
はい、AWEはTR-398 Issue 2 Corrigendum 1 Specificationをサポートしています。
はい、Wiresharkを通じてスニファー機能をサポートとしています。
はい、実行できます。この自動化テストツールはアリオン自社開発したものです。
ハードウェア規格について
AWEのサイズは1(W) x 0.8(D) x 2(H)mです。
設置するには1.5(W) x 1.1(D) x 2.2(H) mのスペースをお勧めします。
- ~100dB @ 2.4/5GHz
- ~ 95dB @ 6GHz
- 直径:30cm
- 耐荷重:< 10kg
- 回転角度:360 degree
- 速度:6 RPM

APUT Box |
主に試験を行うために試験対象(APUT)を置くためのもので、空間パターンテスト用のターンテーブルを備えています。また、APUT Boxにはカメラが搭載されており、プラットフォーム上で様々な角度から試験結果をリアルタイムで確認することができます。 |
STA Box |
Intel AX210ワイヤレスモジュールを搭載した32台のWi-Fiデバイスを通じて実ユーザー利用環境を想定したテストシナリオを提供します。 |
Switch Box |
スイッチボックスは、ソフトウェアを通じてRFパスによりAPUT ボックス、クライアントボックス、Alienボックス間を切り替え、TR-398が要求されるテスト基準を満たします。 |
Alien Box |
Alienボックスには4本の干渉防止アンテナが装備されており、ユーザーはボックス内にAlien APを設置して干渉信号を発生させることができます。 |
1×1 Client Box |
専用クライアント(1×1アンテナ)を搭載し、1SSアンテナクライアントを必要とするテスト項目を実施することができます。 |
はい、Intel AX210を利用しWi-Fi6Eテストを実施することができます。
はい、ソフトウェアのアップデートによりWi-Fi 7等へのアップグレード対応が可能です。
AWE(Allion Wireless Equipment)ソリューションについてご興味のある方は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。