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ゲーミングモニターが期待されるVRR機能は製品をより完璧にするか?

Allion Labs  HDMIはオーディオ・ビデオ製品の主なインターフェースの一つであり、高い成長が見込まれるゲーム市場に伴い、HDMI 2.1仕様ではゲーミング製品向けにVRR(可変リフレッシュレート)機能が追加されることで、ユーザーがゲームをプレイする際に画面のティアリングや遅延を軽減するように期待されます。VRR機能は現在、PS5、XboxなどのゲームコンソールやNvidia、AMDなどのハイエンドグラフィックスカードで一般的にサポートされており、ゲーマーがゲームモニターの購入を検討する際の重要な評価基準となっています。 ゲーミングモニターの画面遅延とその解決策 ゲーミングモニターはハイエンド製品と思われ、性能を正常に発揮できるかが非常に重要になっています。アリオンは市場で大手ブランドやODMと長期的な協力関係を築いており、実際のテスト経験の中でVRR機能を導入したモニターの画面がスムーズでない状況が多少あることがわかりました。 VRR機能はゲームプレイをよりスムーズにするためのものであるべきですが、なぜ画面に遅延が生じることがあるのでしょうか?そこでアリオンの専門コンサルタントチームの分析によると、早期のHDMI認証ではVRRテストに静的なパターン(Pattern)が使用されており、画面の色や点滅の有無しか確認できず、VRR機能が正常に動作しているかどうかを十分に検証することができませんでした。  解決策  この問題に対し、アリオンは最新のVRRテストに動的なパターンを使用し、高速カメラと組み合わせて画面にティアリングや遅延などの問題が発生していないかを十分に確認できます。アリオンの総合的なVRR検証ソリューションにより、ゲーミング製品が最適な性能を備えていることを確認できます。 テスト内容:テストパターンは4つのブロックで構成されており、各ブロックは左から右に移動します。 検証方法: 1. 高速カメラを使用してテスト画面を録画する 2. 録画したビデオをフレームごとに再生するプレーヤー(Frame-by-Frame)を使用して、各ブロックが順番に移動するか、そしてティアリングや遅延などの現象が発生していないかことを確認する [...]

MacもVRRに対応!性能と実際のパフォーマンス、MacとWindowsの選び方は?(下)

Allion Labs / Ralph Liao  先日ご紹介した記事「(上)、(中)」で触れた様に、VRR技術がますます重要視されています。現在、市場におけるグラフィックカードの大手メーカー2社は、それぞれ独自のVRRサポート技術を持っており、Intel陣営も、第11世代(およびそれ以降)のプロセッサに内蔵されたIntelグラフィックでサポートしています。アリオンは、実験データに基づき、様々なブランドのモニター性能の違いを、ゲームの更新頻度を用いて分析しました。 VRRの設定について お使いのモニターとグラフィックカードがVRRをサポートしている場合、パスを示した以下の図の様に、グラフィックカードのGUIからこの機能のオン/オフを選ぶことができます。 AMD社のグラフィックカードのFreeSyncのパフォーマンスは、MacのVRRとは異なります。Macでは、ユーザーが変更を選択すると、画面はサポートされている最低FPSに下がり、マウスを動かしたり、Webページをスクロールすると、画面のFPSは上がります。しかし、AMDのFreeSyncでは、システム設定の画面リフレッシュレートを固定リフレッシュレート(例144Hz、165Hz、240Hz)に設定する必要があります。ユーザーがマウスを動かしたり、Webページをスクロールすると、画面のリフレッシュレートが指定された最高のリフレッシュレートから下がり、何も動かさなければ、指定されたリフレッシュレートに戻ります。画面のリフレッシュレートを60Hzに設定したとしても、画面のサポートする最低変動リフレッシュレートが48Hzであれば、画面がこの低いリフレッシュレートにまで下がることはほとんどないため、画面のVRRが動作していないという印象をユーザーに与えてしまいます。 NVIDIA G-Sync 設定のパスは以下の通りです。 NVIDIAのグラフィックカードについて、G-Sync、G-Sync Compatibleモニターの設定方法はAMDグラフィックカードと同じです。まずシステムのディスプレイリフレッシュレートを最高固定リフレッシュレートに設定する必要があります。一般的な使用では、モニターは常に最高のリフレッシュレートを維持しますが、ゲームを遊ぶ時にだけ、モニターがVRRをサポートするためにリフレッシュレートを自動に調整します。また、NVIDIAのグラフィックカードでは、「チェックボックスにチェックを入れなければ、ゲームを遊んでいるとモニターのVRRが動作しなくなります。 Intel [...]

MacもVRRに対応!性能と実際のパフォーマンス、MacとWindowsの選び方は?(上)

Allion Labs / Ralph Liao  VRRとは? VRR(Variable Refresh Rate)または可変更新レートは、この技術でテレビや画面のリフレッシュレートを自動的且つ即座に調整し、PCグラフィックカードやゲームコンソール (フレームレート) が出力するフレームレートに一致させることを指します。これは、画面が異なるフレームレートに応じて対応する画像を出力できることを意味し、ゲーム中にフレームレートが上がったり下がったりしても、画面をスムーズに動作させること保証するものです。 画面上の画像更新がPCグラフィックカードの伝送速度と同期していない場合、画面にティアリングが発生します。画面のティアリングは、視覚的な感覚の問題であり下の図に似ています。同じ画面で、下半分の画像が上半分の画像と同期して表示されず、切り取られたように表示されます。 ゲームは毎秒60フレームのレートで出力され、複雑なシーンではフレームドロップが発生することがあります。VRRをサポートしていない画面を使用する場合 (通常固定の更新レートは60Hz)、グラフィックカードによって落とされたフレームレートが毎秒60フレームを下回ると、画面とグラフィックカードの間で同期されない事象が発生し、画面のティアリングが発生します。逆に、使用する画面がVRRをサポートしている場合、画面のリフレッシュレートはシーンの複雑さによって変わります。グラフィックカード側は、グラフィックカードのリフレッシュレートに合わせて異なるフレームレートを出力するため、画面のティアリングが発生せず、ゲーム体験が向上します。 VRRをサポートしているテクノロジーは? [...]