Category Archives: 技術ブログ

あなたの血圧計は十分にスマートですか?

Allion Labs / Henry Hung 血圧の大きな変動は、健康上の問題が起こっていることを示します。高齢者や高血圧の患者にとっては、日常的に血圧を測定することが重要です。そのため、多くの医者は人々に家で血圧を測定するために血圧計を購入することを推奨しています。 血圧計には、手動と自動の2種類がありますが、家庭で一般的に使用されているのは自動のデジタル血圧計です。従来のデジタル血圧計は、通信機能などを持っておらず、測定した血圧を血圧計に蓄積するだけだったため、血圧変動の管理を行うためには測定結果を別途、紙に書き留める必要がありました。 しかし、昨今一般的になってきた、通信機能を持つスマートデジタル血圧計のアプリケーションを使うことにより、データ管理がより簡単になり、ユーザはいつでもスマートフォンで血圧の変化を確認することができるようになりました。 スマートデバイスはなぜ不具合を起こすのか *注: 厚生省が交付した医療機器の管理に関する規則によると、アリオンは医療機器の検査を行う資格がありません。そのため、血圧計の精度についてはこの記事では説明しません。 スマートデジタル血圧計で当たり前に使っている機能が使えなくなったとき、ユーザは不満を感じます。下記に、ユーザがスマート血圧計について不満に感じていることをまとめました。 血圧計がBluetoothでスマートフォンにペアリングできない デバイスペアリングに失敗する アプリケーション操作の失敗 [...]

品質管理―製品を成功させる秘訣

Allion Labs / Jacky Hou & Vanex Hsu 品質管理 – 検証の重要性 製造はサプライ制御、生産、梱包、出荷など様々な段階から構成される複雑なプロセスです。製造プロセスのすべての段階は、厳格な運用手順と品質要件で管理されています。監査と検査は製造プロセスの欠陥を未然に防ぎ、製品の品質を確保するために最重要のプロセスです。しかし、1つの検査では不十分であり、メーカーはQAエンジニアリングチームや外注リソースの力を借りて、ランダムな監査やFATPによって歩留まりを上げる努力をしています。 独立したテストラボであるアリオンには、QAに従事する専門的なエンジニアのチームがあります。我々は、経験に基づき、異なる製造プロセスや製造ラインに対するQA確保のための手順を確立してきました。我々のQAチームは、現在の新型コロナウィルスのパンデミックな状況下でもサービスの提供を行っています。ほとんどすべての出張が禁止され、世界的な活動が制限される中、企業は人手不足を補うための代替案を模索している状況です。アリオンはこれまで、過去30年もの間、様々な国に向けたローカライズされたサービスを提供してきた実績があります。そのため、我々のチームはこのような環境にも素早く順応することができ、お客様が直接、海外拠点に向かうのが難しい中、お客様に代わって海外拠点の工場の監視を行います。 工場での品質管理の手順 1. 受け入れ品品質管理 [...]

ブルースクリーンはなぜ起こる?WindowsのBSODメモリダンプを解析

Allion Labs / Joseph Lin ブルースクリーン(BSOD)は、Windows PCでOSに致命的なエラーが発生して復帰できないときに発生します。BSODはOSが正常に動作できない状態に陥ったことを示しています。BSODを引き起こす要因は様々です。ハードウェアが原因のこともありますし、ドライバが原因のこともあります。また、重要なプロセスが予期せず終了したことが原因のこともあります。 Windows 10のBSODエラー画面 WindowsOSでBSODは一般的なエラーではありますが、ブルースクリーン上に表示されるメッセージからだけでは、原因を知ることは困難です。しかし、システムの詳細設定にて、システムエラーが発生した際のデバッグ情報の書き込みで“完全メモリダンプ”オプションを選択すれば、BSODが発生した時に完全なメモリダンプを取得することができ、このメモリダンプを解析することでブルースクリーン発生の原因を知ることができます。 デバッグ情報の書き込みで“完全メモリダンプ”オプションを選択すれば、BSODが発生した時に完全なメモリダンプを取得可能 WindowsのBSODメモリダンプ解析 メモリダンプを入手したあと、WinDbgのようなWindows用のBSODデバッガを用いてBSODの原因を解析することができます。 WinDbgはMicrosoftのWindowsOS用の多目的なデバッガです。デバッグはシステム内のエラーを発見し、解決するためのプロセスです。WinDbgではユーザモードのアプリケーション、デバイスドライバ、カーネルモードでのOS自身のデバッグが可能です。 WinDbgはデバッグタスクを実行します [...]

IIoTへの取り組み

変革の時代にIIoTへの取組を進めるにすべきことはなんですか? 新規事業開発プロセスにおいて、新しいテクノロジーの動向やよりいい効率に対応できることなどは、グローバル化市場での競争力とつながると考えられます。 第三次産業革命に続き、IoTによる技術の革新を踏まえるIIoT(Industrial Internet of Thingsの省略。「産業分野向けIoT」ともいう)が誕生しており、製造業界で大きな変化が起きました。 調査会社であるIndustryGlobalNews24によると、製造業において経営者の約67%以上が生産プロセスにIoTを導入したことが分かりました。IIoTでは設備・デバイス・人間などのあらゆるモノの集合体が相互に接続しながら通信します。このような複雑な相互連携によって、デバイスを通じて収集されたデータを分析できるようになり、生産オペレーションの最適化と効率化を向上させ、自社の競争優位性を高めることが期待されています。 工場のIoT化には二つの重要な要素:敏捷性と高度な自動化 また、海外の調査会社によると、工場のIoT化への期待を満たすため、「敏捷性」と「高度な自動化」が必要な変革ということが明示されています。その2つの目標を達成するために、下記のようなことに取り組む必要があります。 プロセスの最適化:一連の反復プロセスを自動実行する、ロボットの導入でさらなる効率化を実現 品質確保の最適化:AIの活用による製品品質検査で品質をより確実に把握 生産性の最適化:製品の生産履歴を正確に追跡可能 クラウドプラットフォーム:生産段階工程における情報を収集・統合し、生産ライン全体の生産能力、効率性、コストなどを分析することで、リスク管理や経営戦略策定を立てる際に参考になるツール。 インダストリー4.0の時代には、生産工程において既存の問題だけでなく、「潜在的な問題」を取り除くことでトラブルの再発防止になることが望ましいです。つまり、企業規模を問わず、リスクを「リアルタイム」に把握・解決できる能力が必要でしょう。 製造プロセスの革新には統合型のソリューションが必要 [...]

HDMI 2.1 – 8Kテレビの新しい視界

Allion Labs / Tina Yu 8Kにまつわる新たなトピックは、日本で行われる2020東京オリンピックパラリンピックが8Kで放送されると発表された頃まで遡り、これにより8Kテレビに関する議論が深まっています。今年のCESでは、SONY、Sharp、LG、Samsung、TCL等の有名テレビメーカーがこぞって8Kテレビを発表しました。8Kテレビの出荷量は2018年には2万台に満たなかったにもかかわらず、2019年は「飛躍的に成長」して43万台に達し、情報調査機構IHS Markitの予測によると、今年2020年には一気に200万台に達すると見込まれており、8Kテレビのビジネスチャンスが予見できます。        図1:テレビ市場の予測(引用:IHS Markit) 現在のテレビ市場では4K規格が主流となっており、5万円以下の価格でも入手可能で、当然HDMIはどのテレビにも標準搭載されているインターフェースの一つです。2017年末HDMI協会は最新規格となるVersion 2.1を発表し、中でも最も注目されたのは、帯域幅が48Gbpsにまで上げられたことで、8K規格が基本配備となり、10Kの解像度にさえ到達できるということでした。このことから8K時代はすでに始まっていると言うべきで、4Kの淘汰に拍車がかかり、将来8Kが家の中にある基本的な家電になると言っても過言ではありません。 図2:8Kは豊かな色彩表現が実現可能   8Kテレビの全面的な成功には、技術面で克服すべきことがまだある 疑う余地もなく、8Kテレビは将来ますます普及していくでしょう!しかし実現すべき8Kの理想と現実との間には、まだまだ大きな隔たりがあります。2019年は8K元年であり、各テレビメーカーは積極的に自社の8Kテレビの開発に力を入れました。HDMI [...]

ハイエンドカーの車内ストレージデバイスをいかに設計すべきか

Allion Labs / Richard Shen ここ数年より多くのデジタル製品が自動車のキャビンやボンネット内部に組み込まれるようになり、自動車デジタル製品の進歩が、テレマティクス・先進運転支援システム(ADAS)・GPSカーナビ等、豊富な機能を持つ情報エンターテイメントシステム(IVI)をリードする時代に突入しました。 自動車アプリケーションには、信頼性の高いメモリストレージテクノロジーが求められ、これにより現代における自動車システムの演算とデータ保存要求のサポートし、また全てのアプリケーションと厳しい環境下での完全な実行が可能となります。 典型的なハイエンドカーには、一台に2〜3億を超える行番号のソフトウェアコードが積まれており(注釈1)、自動車は現在と未来における最大のソフトウェアプラットフォームの一つとなります。このソフトウェアプラットフォームは、自動車内にビルトインされた運転システムに必須の項目であるというだけでなく、安全性とアプリの応用も強く求められるため、自動車内の保存能力も絶えず拡大させることで、増長し続けるデータとプログラミングデバイス要件に対応しています。この技術は、3DHDマップやデータロガー(ブラックボックス)等、保存能力が拡大することで複雑となった車載ソフトウェアを起動するだけでなく、長期的な寿命と機能拡充を考慮しなければならないため、これから到来する自動運転を実現するために必要な技術であり、データ全体の保存要求に対し大きな影響を与えます。 近い将来、自動車で突発的な事故が起こった場合、どのようにしてエラーが発生したのかを見つけるかが鍵となります。エラーを探し出す方法の一つは、事故発生前のラスト30秒間を再構築し、全てのセンサーにあるデータを用いてセンサーが採取したコンテンツを再び明らかにすることです。また人工知能(AI)アルゴリズムを通して、このデータで採取された動作を知ることができます。将来、自動運転自動車の車内にあるセンサーの数量と、これらのセンサーの解像度と帯域幅が、毎秒数GBを超えるデータレートへ対応できるようになると予想されています。ブラックボックスはデータ保存と実際の事故に関連するデータを保存するだけでなく、自動車緊急ブレーキシステム(AEB)の事故と状況把握にも用いられ、アルゴリズムまたはセンサーが誤作動を起こす可能性や追加の調整が必要な可能性を意味しており、これらのデータは、人工知能アルゴリズムの微調整や、最終的な自動運転自動車の大量展開にとって大変貴重なものと言うことができます。 現行よく見られる車内ストレージデバイスは以下の数種類に分類されます(表1)。 表1: 車內儲存裝置種類 Type Protocol Speed [...]

車内ストレージデバイスの 突発的停電のテストと検証

Allion Labs / Richard Shen 近年、自動車のキャビンやエンジンに組み込まれるデジタル製品が増加する中、自動車内のデジタル製品も、コネクテッドカー・高度な運転支援システム(ADAS)・GPSカーナビ等、豊富な機能を持つ車内エンターテイメントシステムへと進化を遂げてきました。中でも車用ストレージデバイスは、データ保存だけでなく、現代におけるカーシステムの高性能計算もサポートする等、将来の自動車産業にとって必要不可欠且つ主要なコンポーネントです。この他に、自動運転のセンサー数や、センサーが対応する解像度、ネットワーク帯域幅が徐々に拡大する中で、膨大なデータ使用量をGB/sの速度まで上げることが可能となります。 例えば、一日の中で何回も車両電源をつけたり消したりする行為。突然電源が落ちることでデータが失われてしまうという問題を、私達は普段の生活の中で意識することはありません。NAND Flashの設計では、復元作用が働いて突発的に電源を消失する状況を回避(Suddenly Power off, SPO)でき、またその状況発生後もすぐにデータを修復します。常に行われる電源のオン/オフという動作が、フラッシュストレージデバイスの保存とリカバリに直接影響するため、Flashメーカーと自動車メーカーから注目が集まっています。 SSDコントローラ(Flash Translation Layer,FTL)は、データ対応表、フラッシュページの実態ステータスの情報、エラーブロックの情報等、様々なメタデータを維持及び保護し、突発的にフラッシュデータの停電が発生しても、正確なブロックでリード&ライトを行い、適切にデータを保存することで、この様なメーカーが直面する課題の克服に役立ちます。また、SSDコントローラはメインメモリの「キャッシュ」機能においても非常に重要で、定期的あるいはシステムシャットダウン時にフラッシュメモリと同期を行い、ユーザーデータとSSDに保存されているメタデータの間で、データの一致を確保します。 現行よく見られる車内ストレージデバイスは、以下の様に分類されます(表1): [...]