Tag Archives: 比較

タブレットPCの評価 ー ワイヤレス性能比較編

Allion Labs/Cache Her タブレットPCの評価シリーズの第一部ではタブレットPCのバッテリー寿命と充電の比較を紹介しましたが、今回はタブレットPCのワイヤレス性能の良し悪しの違いを見てみましょう。ワイヤレスネットワークはタブレットPCにとって核となる重要な部分です。タブレットPCには有線ネットワークのインターフェースがないためインターネットを使用する場合、ワイヤレスネットワークを経由する必要があります。 タブレットPCがネットワークに接続するにはワイヤレスが唯一のパイプであり、タブレットPCを手にし、電源を入れた直後からワイヤレスネットワークを通してオンラインでアカウントを設定したり、ソフトウェアを更新したりします。また各機能の設定をしたのちウェブページの閲覧、オンラインショッピング、ドラマ、アプリのダウンロード、オンラインゲームをプレイするなどにはワイヤレスネットワークを必要とするため、これに関する性能はタブレットの良し悪しやユーザーの使用体験に大きな影響を与えます。 本編では主に異なるタブレットPCのワイヤレス性能の比較を紹介します。外部からの干渉を避けるため、またテストの一貫性を確保するためにテスト環境が電磁波を遮断できるシールドルーム(Shielding Room)で実行されます。 テスト項目には以下の通りです。そのテスト結果を以下に記しました。 アップロードとダウンロードのパーフォーマンス ネットワーク混雑下における送受信の性能 Bluetooth共存下の性能 Wi-Fiルーターと異なる距離での使用に関する性能 この記事では「バッテリーの寿命と充電」をテーマとし、写真の5つあるタブレットPCについてそれぞれ比較と分析を行い、その結果を以下に記しました。 テスト結果  1. [...]

USB4とThunderbolt 4に関する規格の違いはきちんと把握できていますか?
USB4とThunderbolt 4に関する規格の違いはきちんと把握できていますか?

USBの移り変わり  USB(正式名称:ユニバーサル・シリアル・バスUniversal Serial Bus)は私たちの生活の至る所で見られます。現在のテクノロジー製品において最も普及しているデータ伝送インターフェースで、パソコンとスマホおよびさまざまな周辺機器、更に他の分野の製品に発展し幅広く使用されています。USBはさまざまなパソコンの周辺デバイスとの接続問題を解決するために、IntelとMicrosoftが提唱したのが最初で、プラグアンドプレイを設計目標としていました。1996年にUSB 1.0が発表され、そのデータ伝送速度が1.5Mbps(Low-Speed)と12Mbps(Full-Speed)でしたが、当時はまだ市場で普及していませんでした。   USB 2.0 2000年にUSB 2.0の時代となり、理論上のデータ伝送速度は480Mbpsとなり、USBインターフェースに対応しているパソコンの普及に伴い、USBも徐々にパソコンの標準インターフェースとなり、同時にこの時期は下図のように目まぐるしくさまざまなUSBインターフェースが出始めた時期でした。   USB 3.0 2008年にUSB 3.0が発表され、理論上のデータ伝送速度5Gbpsに大幅にアップされました。同時に下位スペックのUSB 2.0との互換性も取れるようになったのですが、そのUSBインターフェースはUSB 2.0と比べると若干異なっており、種類が乱立しました。 [...]

主要クラウドストレージを徹底比較

情報量の爆発的な増加に直面している現代において人々は情報を求め続けており、データ転送やデータ共有、保存技術もそれに伴って高まってきました。多くの企業がこのトレンドに狙いを定め、発展著しいクラウド技術の波に乗っています。企業はこの新しい「クラウドストレージサービス」(Cloud Storage Service)を次々と打ち出し、クラウド市場という新たに登場した巨大なパイの奪い合いをしているのです。これまで主流だったハードディスクとUSBメモリーに頼ったデータ保存だけでは既に時代遅れであると言えるでしょう。クラウドストレージは、携帯電話、タブレット端末、パソコン及びスマートテレビのように、現代社会に生きる人々の生活の中で最もよく使われるIT技術となりつつあります。そして、その利用シーンとデータ転送技術の全てを一つに融合することで、双方のシームレスなアクセスを可能としているのです。 市場に溢れるさまざまなクラウドストレージの中で、一体どのサービスがどんなニーズに対応しているのでしょうか?機能、パフォーマンス、互換性及びユーザビリティを兼ね備えた革新的なサービスを提供できるクラウドベースのアプリケーションは、新たな問題や困難な課題と、ソフトウェア検証やユーザエクスペリエンス検証のニーズをもたらしています。 アリオンは利用者全員のユーザビリティを満たすクラウドストレージこそが、市場において有効な価値を築くことができると考えています。検証にあたり、市場で代表的な6つのクラウドストレージを選定しました。本稿ではこれらのサービスの比較分析と評価を行っていきます。 注)仕向け国により各社のサービス内容が異なる場合がございますので、日本国内のサービスと若干異なる場合がございます。予めご了承下さい。   クラウドストレージサービスの比較分析 6つのクラウドストレージは、現段階では基本的に全てのサービスを無料で利用可能であり、一部有料で保存容量を増加するなどのサービスを提供しています。無料で利用可能な容量が増えるにつれて、市場競争力は高まるかもしれません。しかし実際の利用シーンに基づいて観察を試みると必ずしもそうとは言えず、ユーザは各々が持つ個人用機器との互換性があるかどうかを重要視しているのが実情だと分かります。つまり、クラウドストレージを利用する場合、データ転送と保存容量だけでは機能とユーザビリティの本領を発揮できるものではないということです。本レポートでは、無料で利用可能なデータ容量に関する検証を除外し、利用状況に沿った検証を中核として、各クラウドストレージのインターフェース、ユーザビリティ、機能性、互換性などについて評価を行うことにしました。 A) インターフェースデザイン(Interface Design) B) アップロードデザイン(Upload Design) [...]