Allion Labs / Ralph Liao
現在電子製品は急速に発展しており、人はより軽くてより持ち運びやすいことを求めています。会社への通勤から在宅勤務に移り変わっていき、デザインの面でも様々なことを考慮し取捨選択しつつあります。ノートパソコンやMacBook、タブレット型のパソコンにおいて、まず有線ネットワークポートが取り外され、SDカードリーダーも徐々になくなってきています。他のドッキングステーションもUSB Type-C DP ALTモードとThunderboltに変わってきたため、表示に関連する以前のドッキングステーションも削除されました。そのほかにもUSB PD 3.1の電力供給の進化による240Wの高電力充電での影響で現在の新型のノートパソコンにはUSB Type-Cドッキングステーションが2つしか残っていません。
しかし、多くの電子製品はUSBポートを使用しているので使用するにはポート数が十分ではありません。USBメモリ、携帯電話、マルチモニターやその他の電子製品を使用する場合や、もし充電がUSBポートを使用していたりするとUSBポートがすぐに足りなくなることでしょう。そのためユーザーは接続数を増やすためにドッキングステーションを使用する必要性が生まれます。
USB Type-Cドッキングステーションの進化
図:USB Type-Cドッキングステーション(Source: Link)
これまでドッキングステーションは初期のUSB Standard-AからUSB Type-Cに進化し、伝送効率も向上しています。最近ではUSB Type-C Thunderbolt 4のドッキングステーション製品もユーザーにとっては目を惹くものとなっています。
USB 3.2 Gen 1 Standard-A 5 GbpsのドッキングステーションにはHDMIが接続可能で4K@30Hzまたは2ポートの2K@60Hzを表示することができます。その他にはRJ45やサウンド/カードリーダーなどの機能があります。このタイプの製品にはまだPD給電機能はなく、販売ランキングからも徐々に後退しているように見えます。
USB Type-CドッキングステーションはUSB Type-C 3.2 Gen 2で、HDMIは4K@60Hzまたは2ポート4K@30Hzを表示することができます。他にはRJ 45やサウンド/カードリーダーなどの機能もあります。また一部の製品はUSB PD充電機能を搭載しており、ノートパソコンの付属充電器を使用するか、ドッキングステーションの付属充電器を使用してパソコンを充電しながらドッキングステーションを使用することもできます。ノートパソコンのUSBポートを充電で占有することを防ぐことができます。
比較的高単価の製品ではThunderbolt 3に対応する製品があり、電源供給機能を持っており直接USB Type-Cに電力を供給することもできます。
最近のドッキングステーションはThunderbolt 4に進化してきていて、新製品の選択肢も多くなっています。HDMIは8K@60Hzまたは2ポート4K@60Hzの表示が可能です。また、USB PD充電機能をもち、ドッキングステーションの充電器を使用してノートパソコンを充電しながらドッキングステーションを使用し、ノートパソコンのUSBポートの占有数を減らすこともできます。
ドッキングステーションの選び方
ドッキングステーションをどのように選ぶかは、まずパソコンのUSB接続ポートに基づいてUSB Standard-AまたはUSB Type-Cのどちらのドッキングステーションを使用するかを決定し、それからUSB Type-Cのドッキングステーションの仕様を見てUSB Type-C 3.2 Gen 1/2またはThunderbolt 3/4を選択するかを判断し、最後にユースケースに基づいてドッキングステーションに必要な機能を決定します。市販の製品を見ると主にディスプレイの拡張、USBポートの数の拡張、カードリーダー/ネットワーク/サウンドなどの付属機能の拡張などがあります。
油断できないドッキングステーションの互換性問題
最も重視すべきなのは機能がすべて正常に動作することです。ユーザーによってユースケース、接続機器は多様です。例えば規格が宣伝にあっていない、速度が基準に達していない、あるいは電力が不足している、異なる機器においての互換性の問題が発生するなどの可能性を見ていく必要があります。
潜在的な問題とユーザーフィードバックをまとめました。
多機能ドッキングステーション向けの検証ソリューション
アリオンは様々な団体から認定された試験機関として、USB、HDMI、DisplayPort、Thunderboltなど、多様な試験サービスを提供しています。お客様のニーズに合わせたテストプロセス、最新技術規範の説明および技術コンサルティングサービス、異常分析などお客様の製品に応じて品質保証やロゴ認証の取得などをサポートいたします。
以下のテストに対応可能です。ぜひあわせてご検討ください。
多機能テスト
- 宣言されている規格と合っているかどうかの確認
- シチュエーションに合わせた各種オペレーティングシステム
- PDO供給電力量測定検査
- 各種ユーザーの使用状況テスト、eスポーツ/AVマルチスクリーン/電源管理/拡張/電力接続…などのアプリケーション
- オペレーティングシステムのアップグレードなどのフィードバックをもとにしたテスト
互換性テスト
- 携帯電話/タブレット/ノートパソコン/スクリーン/テレビ/プロジェクター/PD充電器/マウス/キーボード/ハードディスクなどさまざまなメーカー、モデルのデバイスの転送接続/充電テストを行うことができ、製品が市場のさまざまなデバイスに正常に転送/充電/拡張できることを保証
- マルチスクリーンテスト、クローン/拡張/DisplayLinkドライブなど、製品サポートオプションに基づいてのテスト
- 異なる仕様間の製品の転送と電力供給、各種転送モード及びUSB PDテストにより、互換性のある動作を確保
耐久性テスト
- Type-Cの活用では高い伝送力/高電力のニーズがありますが、高周波伝送と高電圧高電流の供給/充電の下ではその耐久性と安定性はユーザーが注目するポイントのひとつであることは間違いない
- 検証方法:高画質映像の長時間再生/ドッキングステーションの負荷テスト/長時間ドッキングステーションでの充電/充放電曲線の監視
OOBE (アウト・オブ・ボックス・エクスペリエンス)
- 外観をはじめ、印字・表示、パッケージ内容、認証ロゴ・マーク、説明書、対応データ伝送速度および電圧電流などを検査
上述のテスト項目以外にも、アリオンではお客様の製品向けにカスタマイズしたテストプランのご提案や競合他社品との比較テストを提供しています。
関連の検証テストサービスについてより詳しい情報をお求めの場合は、アリオンのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。