Wi-Fi 7認証試験の取得期間を短縮する、早期リスク対策で手戻りを防ぐ「Compliance in Validation」とは？

Wi-Fi 7認証に潜むリスク：後期対応が大きな代償を招く理由

多くの企業様は、DVT（設計検証試験）の後期や量産直前になってからWi-Fi認証用のサンプルを提出する傾向があります。
しかし、この段階で設計上の問題が初めて発覚するケースも少なくなく、その結果、大幅なスケジュール遅延や修正コストの増加につながる可能性があります。

Wi-Fi技術の進化と認証規格の継続的なアップデートにより、製品設計段階で将来の認証リスクを予測し、課題を先んじて把握することが、ハードウェア開発チームにとってますます重要な課題となっています。

アリオンは長年にわたり、お客様のWi-Fi認証取得を支援し、開発期間の短縮と製品の早期市場投入に貢献してきました。

またこのたび、新たに 「Compliance in Validation（開発初期段階のコンプライアンス支援、略CiV）」サービスを開始いたします。EVT段階または製品企画段階から認証要件を予測し、設計開発の方向を初期段階で見直すことで、後工程での手戻りを防ぎ、より迅速かつ確実な市場投入を実現します。

「CiVはまだ不要」だと思っていませんか？実際に起きた失敗事例をご紹介:
あるお客様は、Wi-Fi 7製品を開発する際、従来のWi-Fi 6におけるWPA3機能設計をそのまま利用してしまい、Wi-Fi 7で新たに必須となったAKM 24のサポート要件に気付かずに認証試験を受け、不合格となりました。

その結果、関連コードの大幅な書き直しに追い込まれ、製品の市場投入が大幅に遅延するという深刻な事態となりました。

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アリオンの初期段階コンサルティングサービス：認証を開発の“最後の壁”にしないように

当社の「Compliance in Validation (CiV)」サービスは、EVTからDVTに至るまでの製品開発各段階をカバーしており、Wi-Fi認証に必要なすべての項目を確実に把握できるようお客様を支援します。
設計初期から万全の準備を整えることで、設計変更に伴うリスクを大幅に低減できます。

 

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1. EVT段階：専門家のアドバイスにより無駄な投資を回避

目的：製品開発の初期段階でテスト要件や機能の必要性を明確化し、無駄なリソース投入の防止を支援します。

主な支援内容：

• 対象製品が準拠すべきWi-Fiプログラムおよびサポート機能の確認
• 各機能が必須（Mandatory）か任意（Optional）かを判断
• 誤った判断による不必要な開発投資を未然に防止

実例紹介

ある車載メーカーは、製品仕様にWi-Fi 7をサポートしていたことから、「Agile Multiband」機能が必須であると誤認していました。しかし、アリオンがその機能はオプションであることを明確化し、お客様は大幅な開発工数とリソースを削減することができました。

 

2. DVT段階：重要項目の事前検証

目的：Failが発生しやすい試験項目に対して事前検証を行い、テスト不合格のリスクを低減すること。

主な支援内容：

• Failとなりやすい機能を特定し、事前検証を実施
• 潜在的な設計上の問題を早期に修正できるよう支援
• 残りのテストを完了するために必要なテストツールやハードウェアを確認

実例紹介

アリオンの経験によると、約4割のテスト対象製品で、Wi-Fiテスト実施後にWTS（Wi-Fi Test Suite、Wi-Fiテストスイート）が正常に動作せず、テストスケジュールの延長や再作業を余儀なくされています。しかし、DVT段階でWTSツールの動作を事前に検証しておけば、修正リスクを大幅に低減し、その後のテスト工程をスムーズに進めることが可能です。

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アリオンと協業するメリット：
世界唯一のWi-Fi全項目テストラボで、最新の規格動向を完全に把握

アリオンはWi-Fiアライアンス創設初期から公式認定ラボとして活動しており、以下の強みを有しています。

✔ 世界で唯一、全シリーズのWi-Fiテスト項目に対応するラボ資格を保有

✔ Wi-Fiアライアンスの規格策定に深く関与し、新しいECN（Engineering Change Notice）が発行された際にタイムリーに把握できる

✔ Wi-Fiアライアンスと密接に連携し、最新のテストサポートを提供するため、Wi-Fi 7 R2認証試験機関の資格取得に積極的に取り組んでいる

Wi-Fi 7 R2認証の準備は万全ですか？

アリオンのコンサルタントチームが、貴社製品に潜む潜在リスクを洗い出し、テスト前に万全の体制を整えるようサポートいたします。