【活動報告】アリオン、VESA主催記者会見及びワークショップでDisplayPortエコシステムについて解説

 11/15(金)東京と11/18(月)台北で、映像・ディスプレイ技術の標準化団体Video Electronics Standards Association(以下VESA)主催の記者会見及びワークショップが開催されました。このイベントでは、DisplayPort2.0の最新情報やDisplayHDR1.1の規格詳細、新たな標準仕様DisplayHDR 1400が紹介されました。アリオンは指定認証機関として招待を受け、DisplayPortエコシステムの最新情報やDisplayHDR認証の要点と現状の課題について解説しました。

▲写真:VESA コンプライアンスプログラムマネージャー ジム・チョート氏(左)とアリオン 技術マネージャー レクサス・リー氏(右)

 今年6月に発表された「DisplayPort 2.0」は、VESA規格のメジャーアップデートとしては約3年ぶりとなりました。前方誤り訂正機能「FEC(Forward Error Correction)」、映像圧縮機能「DSC(Display Stream Compression)」、HDRメタデータ機能などの「DisplayPort 1.4a」の機能をサポートしつつ4レーン時の最大帯域幅が約3倍となります。これらの機能により、DisplayPort 2.0では、フルカラー4:4:4で60Hzの8K伝送に対応でき、次世代のユーザーエクスペリエンスを業界にもたらします。

 登壇したジム・チョート氏は次のようにコメントしています。「次世代USB規格ではDisplayPort Alt Modeへの対応も組み込まれることとなりました。USB4 HostやUSB Hub、USB4 DeviceなどといったUSB Type-C関連製品がDisplayPort Alt Modeによる接続をサポートすることで、高速伝送エコシステム内での変換ができ、ユーザーの利便性を大幅に向上させます。この新規格に対応する製品は2020年後半に市場に登場する見込みです。」

 また、ジム・チョート氏はディスプレイ機器のHDR規格「DisplayHDR」の仕様の更新についても言及しました。今年9月VESAがDisplayHDRをバージョンアップさせ(1.0→1.1)、最新規格「HDR1400」を発表しました。輝度や色域、調光などに関してさらに厳しいパフォーマンス要件が追加されたことになります。

 アリオン技術マネージャーであるレクサス・リーは、「DisplayHDRはディスプレイ製品を対象にHDR品質基準スペックを設けています。そのため、ディスプレイメーカーが製品開発の段階においてターゲット市場向け該当基準を確認することができ、コスト削減が可能です。」と述べました。

 ゲーミングやビデオストリーミング、AR/VR、車載インフォテインメントまで様々な用途にあわせた適切なパフォーマンスレベルでDisplayHDR認証取得が可能です。最近追加されたDisplayHDR 1400は、コンテンツクリエイター向けに策定された基準となり、安定かつ高コントラストのビジュアルを提供します。

▲図:DisplayHDRは、様々なユーザーシナリオやLCD、OLEDといったディスプレイタイプに合わせてパフォーマンスレベルの階層を細かく定義しています。また、OLEDディスプレイ対応に向けた新カテゴリ” True Black”も策定されました。

 VESAによると、現在DisplayHDR 1.0及びDisplayHDR 1.1は両方とも認証可能ですが、DisplayHDR 1.0は2020年5月末以降認証不可となります。DisplayHDR CTS 1.1に関してはVESA公式サイトよりご確認頂けます。

 アリオンはVESA協会に認定された第三者認証試験機関として、DisplayまたはDisplayHDR認証の取得を支援し、開発期間の短縮や製品品質の向上、顧客満足度の改善といった総合的な技術支援を提供します。

 DisplayまたはDisplayHDR認証についてご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

 アリオン株式会社 お問い合わせ窓口:service@allion.co.jp

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