PCユーザーにとって、「マウス」は毎日常に使用する最も基本のPC周辺機器です。マウスの使い勝手が良いかどうかは、個人の作業効率とその日一日の気分に大きく左右するポイントです。

今回の記事では、当社のワイヤレスマウス向けのテスト経験においてユーザー体験に影響を与える可能な要素をまとめて共有いたします。

 1. 電池交換の間隔が短い 

検証テストの経験により、一部のマウスは3~4週間に一度電池を交換する必要があります。電池を交換さえすれば使用や機能自体には影響は無いのですが、マウスの消費電力が高く長時間使用することができないため、ユーザーを困らせることになります。例えば、夜間にパソコンで仕事をしたり、ゲームをしていた時にマウスの電池が切れて使えなくなり、ちょうど家に予備の電池が無かったら、ユーザーは製品に対して悪いイメージを抱く恐れがあります。

 2. 電池の取り付け/取り外しが難しい 

一部のマウスには電池の取付けの表示が不足して、明確に標記されていないため、ユーザーが正確な取付け方法が分からなくなったことがあります。また、電池の取付けの開口部が小さ過ぎて、電池の出し入れがしにくいことになります。これらもユーザーを困らせる一つの要因を考えられます。

 3. 付属の電池の品質が悪い 

折角新しいマウスを購入して、使用するのを楽しみにしていたのに、付属の電池を取り付けようとしたら、電池が湿気て液漏れしていたり、購入したユーザーはそのブランドメーカに不満や不信感を感じ、ネットショップのレビューに低評価をつけるかもしれません。

 4. スクロール音・クリック音が大きい 

人によってマウスのスクロール音やクリック音を許容できる程度は異なりますが、購入したマウスのスクロールホイールのスクロール音やクリック音がうるさ過ぎると、周りに迷惑をかけてしまう場合があり、ユーザーが不快な気分になる可能性もあります。

 5. マウス性能低下 

元々感度もよくスムーズに使えていたのに、突然カーソルが勝手にあちこちに動き暴走したり、反応が鈍く動かなくなり、電池を交換しても問題が改善しなかった場合、ユーザーは製品の品質を疑い、ブランド・メーカを信用しなくなり、今後このブランド・メーカのものは購入しないと考えてしまう可能性があります。

 6. Bluetooth機器にペアリングできない 

ワイヤレスマウスの一つのメリットは、いつでもどこでも違うパソコンに付け替えて使用できることです。USB dongle(USBレシーバー)を差し込めばプラグアンドプレイで使用できるようになるのが特徴です。しかし、パソコンやOSによってはマウスとUSB dongle(USBレシーバー)の接続異常によりペアリングできない場合もあります。

 7. 検出困難による返品リスク 

昨今のマウスの多くはコンパクトなデザインとなっています。しかし、製品の製造過程において細かい欠陥を検出することは困難のため、検出できず不良品流出してしまいます。例えば、電池カバーの設計不良で、ユーザーが使用する過程で少し衝撃を与えただけで電池が抜けてしまう場合があります。

 8. 設定画面の複雑さ 

通常のマウスの他にも、ゲーミングマウスや多ボタンマウスなどがあります。ゲーミングマウスにはユーザーが自分で設定を割り当てられるクイック操作機能ボタンが付いていて、それらの機能はマウスに付属しているソフトウェアで設定を行います。当社の経験から、一部のボタン設定用ソフトウェアの設定インターフェースが複雑であったり、説明書が省略多すぎて分かりにくかったりすると、ユーザーは設定方法を把握し慣れるのにかなり時間が掛かってしまい、面倒や不便に感じてしまいます。

まとめ

マウスにおけるこのような点は、機能や操作使用自体に影響しませんが、ユーザーがメーカ・ブランドに対する不信感を抱かせてしまい、次回の購入意欲に大きく影響してしまうと思われます。

パソコン周辺機器の品質に対する高い要求に応えるには、製品の初期設計段階やリリース前の段階において、事前に全面的なユーザー体験テストが欠かせません。

当社が提供するユーザー体験テストには以下の項目が含まれています:

  1. 開封体験テスト
  2. 操作体験テスト
  3. 機能と操作性テスト
  4. 操作ミスおよびエラー復帰テスト

パソコン周辺機器のユーザー体験テストにご興味がある方は、アリオンのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。お客様の製品向けにあらゆる面を考慮した最適なテストプランを提供いたします。