IVI製品の通信性能検証コンサルティング

昨今の車載インフォテイメントシステム(IVIシステム)により、「マルチメディアエンターテインメント」「ナビゲーション」「音声アシスタント」などさまざまな機能は完全に統合されて、より利便性や快適性の高い運転環境を実現できる一方、関連するハードウェアやソフトウェアに対しては技術規格の認証や相互接続性検証の需要が高まってきています。アリオンの専門家チームは、認証あるいは検証環境の構築に対するコンサルティングを提供し、御社の製品品質を向上させ、メンテナンスコストを削減し、リスク軽減をサポートしています。

車載関連製品を使用する際、こんな悩みはありませんか?

  1. IVIとスマートフォンがBluetooth経由でペアリングできない
  2. IVI経由で電話を発信したが、相手の声が聞こえなかった

運転中に上記のような問題が発生すると、注意力が散漫になり、思いがけない事故を起こしたり、最悪な場合は、運転者や同乗者、歩行者の命を奪うなどの結果につながります。このように、接続性、互換性の問題は、深刻な問題を引き起こす可能性があり、製品を市場にリリースする前に十分なテストをすることが非常に重要です。

Why Choose Allion?

~自動車の世界においてアリオンでできること~

アリオンは、IVI製品に対しソフト・ハードウェアの整合性を検証するために、全面的な相互運用性試験を提供します。特にIVI製品の開発には、様々な技術や標準規格が関わっています。アリオンはIT業界における長年の関連検証とノウハウを活用し、顧客価値を最大化してまいります。

IoV品質を守る役割 – 規格ロゴ認証試験

  • 無線通信関連:WiFi、Bluetooth、3G/4G/5G、LTE-Uなど
  • インターフェイス関連:モバイル機器やストレージ機器に、高速コネクタ・ケーブルの使用が増えてきたことにより、車載システムにもUSB Type-C™やHDMIポートが増加してきています。

新製品の検証に欠かせない優れたコンサルタントおよび設備環境の設置

試験設備環境の構築とシニアテスタの人材育成は一朝一夕にはできません。アリオンは無線分野に関して豊富なテスト経験を蓄積しており、認証あるいは検証環境の構築に対するコンサルティングおよび製品発売後の評価分析を提供します。

長年の車載関連検証実績とノウハウを活用

  • 150個以上のインフォテインメントシステムを保有
  • 3000種類以上のスマートフォンを保有
  • 80,000時間以上の試験時間
  • 25,000以上の潜在的なリスクや問題を発見した実績

   車載機Bluetooth通信でよく起きる問題   

我々の長年のテスト経験から、車載機Bluetooth通信でよく起きる問題の発生割合が下記のようになることがわかりました。Bluetooth通信で一番よく使用されるのはハンズフリー通話と、音楽の再生ですが、これらの機能面の問題が最も多く発生し、約7割程度のIVI機器で何らかの問題が発生しています。続いて、携帯と車載機のペアリングと接続の問題、車載機と複数携帯端末間の接続問題が多く発生し、それぞれ約30%の発生率となります。

アリオンの車載機Bluetooth接続性試験

IVI製品開発に関する課題や潜在的なリスクを解決するため、アリオンは以下の7つのテスト項目を実施します。

  1. OOBE(Open of Box Experience)テスト:車載機と携帯端末のペアリング初期設定と接続
  2. Bluetooth機能テスト:ハンズフリー電話機能、オーディオのストリーミング機能、メッセージの処理など
  3. ユーザーシナリオテスト:アリオンで蓄積してきた100以上のユーザーシナリオの活用により、潜在的な問題点を発見
  4. Bluetooth互換性テスト:iOS /Android OSや搭載SoC、通信キャリアなどに対しご要望の検証試験を提供可能
  5. ストレステスト:マルチ機能の長時間操作と実行。各種接続インターフェースの接続/切断の繰り返し
  6. オーディオパフォーマンステスト:DAC (Digital to Analog Convertor) およびオーディオ電気回路を確認
  7. Bluetooth OTAパフォーマンステスト:評価対象機器をX/Y/Z三つの軸で最大360度回し、各角度のTRP/TISを測定

AIソリューションでIVI製品の品質を向上

長年のIVI検証試験の経験により、従来の手動テストでは長時間の試験実行のため、多くの人的リソースが必要となります。上記7つの項目の試験には、合計11,000以上のテストステップがあり、1サイクルでも300時間かかります。

しかし、車載技術が複雑化していく中で、製品の品質を維持していくことは重要な課題でこれらの試験を行うことは必須です。

アリオンのAIソリューションでは、AIロボットを使用し、ロボットアームに搭載されたカメラの視覚的な画像認識システムにより、DUTの位置やデバイス上の画像を自動的に判断することができます。また、音楽再生時に音割れなどの発生しやすい音声問題を音声認識システムで確認することができます。これによって、人手に頼ることなく、お客様のニーズに合わせた性能試験、機能試験、オーディオパフォーマンス試験などのカスタマイズされたソリューションを提供することができ、開発段階におけるエラーの原因の特定に大きく貢献します。

特徴 品質と効率の向上 高い作業効率 人的作業の超越 蓄積データの分析
応用

手動テストの精度でも83%~90%に達しますが、疲労などの影響から、精度を落とすリスクなど懸念されます。

AI自動化テストでは、基本的には99%以上の精度を維持することができます。

AIロボットは高精度で信頼性の高い連続稼働が可能ですので、人間の労働時間(1日8時間)を基準に計算すると、約2~3倍の試験時間の短縮が可能です。 エンジニアが長時間にわたって画面を見るなど、人間による作業条件を気にする必要がありません。 動作シナリオに沿ったデータ収集や分析により、検出率の向上が可能です。