Category Archives: System関連記事

アウトドアに不可欠な充電グッズ!モバイルバッテリーの選び方
アウトドアに不可欠な充電グッズ!モバイルバッテリーの選び方

Allion Labs/Dreaming Chou モバイルバッテリーは名前通り、ユーザーが外出する時に携帯する電源供給装置です。現在マルチ機能のスマートフォン及び高画質のメディアニーズに連れ、消耗する電量も増えました。ところが、2020年より、コロナ禍によって、ユーザーの習慣が変えられ、多くの人は外出を控え、それに伴って、オンライン授業、リモートワークの需要が生じ、人々の生活と使用習慣を根本的に変えました。それにより、消費者がモバイルバッテリーのニーズが著しく減少、市場販売量も停滞していました。幸いなことに、ワクチン接種、及びコロナ軽症化の傾向、ポストパンデミックの時代に入り、通常の通勤通学に戻り、リベンジ旅行解禁、レストランの写真をSNSに投稿、通勤中の動画視聴、ゲームで時間をつぶす日常生活が一つ一つ戻ってきました。スマホ、持ち運ぶ電子製品が電池切れにならないように、多くの消費者が出かける時は様々な充電グッズを持ち歩きます。これもモバイルバッテリー製品のニーズの回復に繋がります。 この二年間、モバイルバッテリー市場の停滞期を経て、需要の増加のほか、一部のユーザーも古いバッテリーを新しいのに代わります。しかし、モバイルバッテリーの爆発事故は時折りにニュースになります。モバイルバッテリーを選択購入前に、知ておかないといけないキーポイントがあります。下記はアリオンがODM及び各大手メーカーお客様に長年サービスを提供、集めてきた経験から纏めたポイントを参考としてご紹介します。  一部選び方のポイントが六つに分かれています  安全保障 容量体積 ポート規格 充電技術 対応装置 互換性問題  1. 安全保障  多くのブランドが販売しているモバイルバッテリーは安全承認がないと販売できません。例えば、BSMI(台湾商品試験)、CE(EU合格認証)、FCC(連邦通信委員会)など、販売する現地の法律に従います。また、一部の業者は自身の製品に安全保護設計を取り入れたことを表示します。通常のは過充電/過放電保護、過電圧電流保護、短絡、又は過熱保護があります。PL保険を追加する商品もあり、又は第三者検証ラボの試験レポートを提供します。例:  2. 容量体積  [...]

USB4とThunderbolt 4に関する規格の違いはきちんと把握できていますか?
USB4とThunderbolt 4に関する規格の違いはきちんと把握できていますか?

  USBの移り変わり  USB(正式名称:ユニバーサル・シリアル・バスUniversal Serial Bus)は私たちの生活の至る所で見られます。現在のテクノロジー製品において最も普及しているデータ伝送インターフェースで、パソコンとスマホおよびさまざまな周辺機器、更に他の分野の製品に発展し幅広く使用されています。USBはさまざまなパソコンの周辺デバイスとの接続問題を解決するために、IntelとMicrosoftが提唱したのが最初で、プラグアンドプレイを設計目標としていました。1996年にUSB 1.0が発表され、そのデータ伝送速度が1.5Mbps(Low-Speed)と12Mbps(Full-Speed)でしたが、当時はまだ市場で普及していませんでした。 USB 2.0 2000年にUSB 2.0の時代となり、理論上のデータ伝送速度は480Mbpsとなり、USBインターフェースに対応しているパソコンの普及に伴い、USBも徐々にパソコンの標準インターフェースとなり、同時にこの時期は下図のように目まぐるしくさまざまなUSBインターフェースが出始めた時期でした。 USB 3.0 2008年にUSB 3.0が発表され、理論上のデータ伝送速度5Gbpsに大幅にアップされました。同時に下位スペックのUSB 2.0との互換性も取れるようになったのですが、そのUSBインターフェースはUSB 2.0と比べると若干異なっており、種類が乱立しました。 続いて、2013年と2017年にそれぞれUSB [...]

デスクトップPCのWi-Fiパフォーマンスの問題点と具体策(上編)

近年では、無線LAN(Wi-Fi)とBluetoothの両方を搭載したデスクトップPCが増えています。自宅やオフィスに接続できるネットワーク環境が整っていれば、Ethernetケーブル(LANケーブル)がなくても、インターネットに接続できるのが大きなメリットがあり、利便性が高くなります。 ユーザー側で従来より快適なネットワーク環境を利用できる一方、ODM(メーカー)側にとって開発の難易度とコストが増してきます。デスクトップPCメーカーの開発チームメンバーは電子関連の専門知識を背景に持っているのが一般的ですが、有線信号(LAN)と無線信号(Wi-Fi/Bluetooth)に対する通信品質を確保するよう、専門のRFチームを構成し、無線周波数に関する設計・テスト・統合を行うメーカー企業さまもいらっしゃいました。 本記事ではODMが設計した小型のデスクトップPCはスループット(Throughput)が規格を満たさない場合はどのように検証するかをお話します。 事例紹介  ■ テスト背景  過去あるODM様は自社の無線製品に対しスループットパフォーマンス評価を含める基本機能テストをすでに実施していましたが、製品リリース後効果が期待はずれになってしまうのです。というわけで、関連検証テストをアリオンに依頼されました。 当社はまずアンテナメーカーに併せて基本の仕様設計から、アンテナ設計、ハードウェアの回路構築、機構設計及びデバイスドライバまで確認し、あらゆる方向性から問題を一つ一つ排除して根本的な問題を確認しました。 アリオンの長年の検証テスト経験では、スループットパフォーマンスをより一層向上させるために、見える問題を一つずつ解決するだけでなく根本的な原因を発見するのが必須です。 ■ テスト手順  RF性能問題をデバッグする際に、テスト方向性を間違わないよう、以下の手順に沿って確認を行うことを推奨します。 1. まず、元の状態のスループット測定データ(即ちBaselineデータ)を確認し、その後の比較用データとする 2. 今後の判断基準として、基本ソフトウェア、ファームウェア及びOS関連の情報が正しいかどうか、また既存の問題点が存在していないか確認する。以下の注意点をご参照ください:   ▶デバイスマネージャでは黄色いビックリマーク(Yellow [...]

規格や速度が多種多様で、絶対に軽視してはならないUSB Type-Cケーブルの互換性問題
規格や速度が多種多様で、絶対に軽視してはならないUSB Type-Cケーブルの互換性問題

電子機器の廃棄量を大幅に低減させるため2024年の秋から、電子製品は全面的にUSB Type-Cコネクタによる充電に変更すると、先日欧州連合(EU)で議会の決議を得て正式に法律が制定されました。これにより今後より多くの電子製品はUSB Type-Cインターフェースを採用すると予測されます。同時に、大容量のモバイルバッテリーやPD充電器の給電ニーズもその影響を受け、電力仕様が48V/5Aに引き上げられるでしょう。 充電の他にも、USB Type-Cはスマホ・タブレットなどの小型デバイスとパソコン間の接続に使用されています。また、USB Type-Cを使用することで、モニターやSSDもより高いデータ伝送速度、及びより多くの種類の通信プロトコルに対応することとなります。しかし、インターフェースが全面的に統一されると、デバイス間の接続は本当により便利になるのか気になるところです。 USB Type-Cを使用している多様な製品、そのケーブルのスペックもさまざまで分かりにくい  USB Type-CにはUSB 3、USB4、Thunderbolt 3、Thunderbolt 4…などさまざまなプロトコルが含まれていて、異なる製品の利用において、対応するUSBバージョンと速度も異なります(下表)。 どれもUSB Type-Cインターフェースが使用されていますが、プロトコルのバージョンと速度が違うため、最高のパフォーマンスを得るためには、システム/デバイス/ケーブルがマッチングしていなければなりません。また、異なるデバイスやシステムでは、必要になるケーブルも同じとは限りません。 [...]

LANポートがないパソコンでも有線LANに接続できるコツとは?

LANポートがなくても有線接続は可能? ポータブルコンピューターに対する消費者需要の拡大に伴い、コンピューターの軽量化と薄型化が実現し、持ち運びに便利なノートパソコンが市場で急増しました。また、ノートパソコンの薄型化・軽量化が進んだため、ノートパソコンより厚さのあるRJ45(LANポート)は、薄型軽量のノートパソコンのインターフェースから真っ先に排除される対象となりました。しかしながら、RJ45がない場合、消費者はネットワーク接続のインターフェイスとしてWi-Fiを使用しますが、多くの場合AP信号の強度によって制限や干渉を受けたりするため、ネットワーク速度が十分ではなく、また安定もしません。そのため、安定且つ高速が必要な有線ネットワークが使用される状況が生まれました。USB-Cの薄さ&軽さと、複数のインターフェイスに接続可能な特性を活用するには、USB-C用イーサネットアダプターを利用することが、最適なソリューションであると言えますでしょう。 市場で多くの種類の USB-C用イーサネットアダプターが市販されており、さまざまな速度ニーズに従って販売されています。一般的に最も主流な仕様は、速度が1Gbps (1000Mbps)のものに落ち着いていますが、下の表に示すように、消費者は、自身のシステムやイントラネットのさまざまなサポート機能に従い購入することができます。 USB-C用イーサネットアダプターを使ったら最大の問題は製品の相互接続性だ  実際には、従来からあるネットワークインターフェイスではないため、変換後にさまざまな問題が発生することが多く、ユーザーエクスペリエンスに影響を与えます。当社はAmazonの口コミに書かれていた内容を整理し、次のカテゴリに分類しました。 上図によると、消費者の最大の問題は互換性 (25%) についてです。このタイプの製品のメーカーは、販売前に完全な互換性テストを行わないことが多いため、消費者は購入しても使用できないことが多く、消費者の信頼を失うだけでなく、返品コストもかかってしまいます。消費者が星一つの否定的なレビューを販売プラットフォームに残してしまうと、その後の売れ行きにも影響を及ぼすので、最も基本的な互換性検証を行うことは、製品が出荷される前の最も重要なポイントです。アリオンは長年にわたる互換性のテスト経験があり、量産前にさまざまなチップや、OS、プラットフォーム (ノートブック/デスクトップパソコン、スマートフォン、タブレット、ゲーム機など)によって、関連する検証テストプランを提案し、お客様が遭遇する製品の互換性に関する問題を大幅に削減することができます。 次に、消費者がこのような製品を購入する際に気にかけている問題は、切断 (21%) と速度 (19%) [...]

ワイヤレスマウスのUX向上のために考慮すべき要素とは?

PCユーザーにとって、「マウス」は毎日常に使用する最も基本のPC周辺機器です。マウスの使い勝手が良いかどうかは、個人の作業効率とその日一日の気分に大きく左右するポイントです。 今回の記事では、当社のワイヤレスマウス向けのテスト経験においてユーザー体験に影響を与える可能な要素をまとめて共有いたします。  1. 電池交換の間隔が短い  検証テストの経験により、一部のマウスは3~4週間に一度電池を交換する必要があります。電池を交換さえすれば使用や機能自体には影響は無いのですが、マウスの消費電力が高く長時間使用することができないため、ユーザーを困らせることになります。例えば、夜間にパソコンで仕事をしたり、ゲームをしていた時にマウスの電池が切れて使えなくなり、ちょうど家に予備の電池が無かったら、ユーザーは製品に対して悪いイメージを抱く恐れがあります。  2. 電池の取り付け/取り外しが難しい  一部のマウスには電池の取付けの表示が不足して、明確に標記されていないため、ユーザーが正確な取付け方法が分からなくなったことがあります。また、電池の取付けの開口部が小さ過ぎて、電池の出し入れがしにくいことになります。これらもユーザーを困らせる一つの要因を考えられます。  3. 付属の電池の品質が悪い  折角新しいマウスを購入して、使用するのを楽しみにしていたのに、付属の電池を取り付けようとしたら、電池が湿気て液漏れしていたり、購入したユーザーはそのブランドメーカに不満や不信感を感じ、ネットショップのレビューに低評価をつけるかもしれません。  4. スクロール音・クリック音が大きい  人によってマウスのスクロール音やクリック音を許容できる程度は異なりますが、購入したマウスのスクロールホイールのスクロール音やクリック音がうるさ過ぎると、周りに迷惑をかけてしまう場合があり、ユーザーが不快な気分になる可能性もあります。  5. [...]

品質管理は奥が深いと感じてしまうのか?品質管理・検証の専門家がポイント・基本知識を解説

誰しも「品質管理」という職業を聞いたことがあると存じますが、品質管理は、「品質保証(QA、Quality Assurance)」と「品質管理(QC、Quality Control)」に分かれているのはご存知ですか?工場では品質保証と品質管理をどのように区別しているのでしょうか?また、実務上何が違うのでしょうか?この記事ではグローバル企業ブランドのコンサルティングを請け負うアリオンが長年蓄積した生産ラインのQA、QCの経験を活かし、QA、QCおよび工場におけるアリオンの役割について分かりやすく解説します。   QAとは? QA(Quality Assurance)とは品質保証のことで、計画されたシステム性のある品質管理の仕組みを通して、外部(サプライヤー、提携業者、提携パートナ、お客様などを含む)および内部(新製品の設計から、研究開発、製造、出荷、アフターサービスまで)などの各作業および工程フローが全面的に標準規格のプロセスおよび要求を満足していることや製品の品質を保証する活動を指します。 よくある職種:製品の品質を保証する品質保証エンジニア(QE:Quality Engineer)、お客様の業務を担当するためにサプライヤーが雇用するお客側品質保証エンジニア(JQE:Joint Quality Engineer)、サプライヤーの評価、製品監査、品質サポートおよび材料受け入れシステム管理などを行うサプライヤー品質保証エンジニア(SQE:Supplier Quality Engineer)などがあります。   QCとは? [...]