Allion Labs
USB規格の発展と充電の応用
USB規格は、最初のUSB 1.0から最新のUSB4まで、私たちの暮らしに最も密接な規格の一つとなっています。USB規格の進化は、伝送速度の向上だけでなく、充電速度も向上しています。最初は電力供給能力がわずか2.5W(5V/0.5A)でしたが、現在のUSB Power Delivery(PD)仕様では最大240W(48V/5A)に引き上げられています。これにより、USB充電は、モバイルデバイスに加え、ノートPCなどの高い電源供給のニーズにも対応できるようになりました。
スマートフォン、タブレットなどの携帯型デバイスの普及とともに、USB充電はこれらのデバイスの主要な電力供給手段の1つとして徐々に発展し、さまざまなシーンで広く使用されています。例えば、家庭シーンにおいて、スマートフォンや、タブレット、Bluetoothヘッドフォンなどのデバイスを充電するたびによくUSB充電器を使用します。オフィス、学校、パブリックスペースにも、ユーザーがデバイスを充電できるように各種のUSB充電コンセントが用意されています。さらに、USB充電は自動車や飛行機などの交通手段でも広く使用されます。しかし、USB充電の普及に伴い、潜在的なリスクも徐々に浮上してきました。その中でも主要なリスクの1つは、充電ケーブルや充電器の品質問題です。過熱、過充電、ショートなどにより、デバイスの損傷や火災の原因に繋がります。
USB充電ケーブルが過熱して溶ける悲劇が発生
USB充電製品の普及に伴い、最近では多くのメーカーが品質の問題で、製品を回収する課題に直面しています。
近年のあるニュース「【注意】「iPhone 15 Pro Max」充電ケーブル使い回しで発火、端子ごと溶けてしまう大惨事に」では、海外で、iPhone15 Pro Maxユーザーが非認証のUSB-C充電器を使ったところ、発熱によりケーブルが溶けてやけどをしたと報じられています。このニュースによると、ユーザーが海外の掲示板「Reddit」に投稿し、iPhone 15 Pro Maxを約1か月使用した後、一晩充電中に端末全体が非常に熱くなり、指に火傷を負うことになり、端末に明らかな焼け痕が残ったと述べています。充電ケーブルを外したところ、プラスチックの一部が高温で溶けて、USB Type-Cコネクタの金属部分が端末のポートから抜けなくなり、突き刺さっていたと報告しています。
この大惨事を引き起こした主な原因が低品質な充電ケーブルや充電器の使用であり、安全性と適切な機能を保証できていないためと考えられます。そのため、購入の際には、本体の純正付属品を使用することを推奨します。
ただし、環境保護の意識に伴い、Appleを始めとする企業が出荷する携帯電話には充電ケーブルや充電器が付属せず、別売となっています。どのように適切な充電ケーブルと充電器を選択するかが課題になっています。
USB充電ケーブルを購入する際、DC-LoadとT-Riseの検証をしたか見落とさない!
アリオンのテスト経験と観点から見ると、製品が出荷される前に以下の2つのテスト項目を実施すれば、受入担当者や調達担当者などは、USB充電ケーブルを導入・購入する際に、わずかな費用をかけるだけで、製品品質を確保でき、エンドユーザーが過熱による火災のリスクを心配する必要がなくなり、充電ケーブルの品質を効果的に確認できます。
1. DC-Load検証:電子製品が長時間充電する状況をシミュレートすることで、ケーブルが時間や温度の影響で損傷し、正常に電力を供給できなくなるかを評価します。
2. T-Rise検証:室温の環境において高負荷の状況で温度がどれほど上昇するかを確認します。その目的は2つあります:
a. ユーザーが長時間充電することで端末が過熱する恐れがあり、端末を触れるとやけどする可能性があるため
b. 電力伝送中に高温で溶解または焼損が発生するかを確認
アリオンは以下のテスト設備と環境を備えており、上記のテスト項目を実施することが可能です。
USB-IF認定ラボとして、アリオンは30年以上の経験を積み重ね、USB関連製品に関する認証要件を迅速に満たし、最高のコンサルティングサービスを提供します。また、調達書や入札書に技術仕様基準、品質要件、出荷前の受け入れ水準検査などを盛り込むための支援が可能です。
Faster、Easier、Better ― USB製品のテストコンサルティング・サービス
Faster ー より迅速
アリオンは専門的なテスト技術や豊富な設備、経験を活かして、迅速で正確な検証プランを提供し、検証テスト時間を効果的に短縮できるようサポートします。また豊富で完璧なUSB関連設備を幅広く保有しており、製品の互換性を保証し、お客様の製品に最適な品質管理を提供します。
- 電気信号機器: オシロスコープおよびネットワークアナライザ
- メカニズム試験機器:耐久試験機、引抜力試験機、自動スイング試験機、屈曲試験機 など
- 信頼性試験機器: サーモスタット、オーブン、ガス腐食、振動 など
Easier ー より簡単
認証試験サービスだけでなく、アリオンはカスタマイズされたコンサルティングサービスも提供します。製品に問題が発生した場合、豊富な経験と完備する設備・環境に基づいて、問題を迅速に分析し原因を特定できます。
Better ー より正確
アリオンは、お客様が問題を改善できるよう発生した問題の解決策を提案し、製品品質を向上させ、市場シェアを確保できるようサポートします。
関連の検証テストサービスについてより詳しい情報をお求めの場合は、アリオンのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。