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現代の一般的な日常生活において、多くの人がmicro SDとSDカード(Secure Digital Memory Card)を複数枚持っています。サイズが小さくて容量が大きいため、データの保存だけでなく、小型デバイスでの利用にも適しています。SDカードの発展について話すと、初期のSD 1.0から始まり、SDカードはSD 2.0(SD/SDHC/SDXC)、3.0(UHS-I)、4.x(UHS-II)、5.xおよび6.0(UHS-III)への発展を経て、最近では7.x(PCIe Gne3)および8.0(PCIe Gne4)のバージョンに至り、その動作速度と容量は絶えず進化し続けています。しかし、micro SDとSDのカード自体だけでなく、micro SDとSDカードと連携して読み書きができるコネクタも重要な要素で、特に高速のSD7.0およびSD8.0ではもちろん、高速PCIe3.0および4.0のサポートを受けて、関連コネクタの設計は更に重要となっています。

このSDカードコネクタが安定し且つ高速に動作するには、まず最初にコネクタの設計がSD Associationの仕様に準拠しているかどうかを確認する必要があります。これは、設計が検証に適合するテストフィクスチャを作成することから始めなければなりません。

micro SDとSDカード製品に潜在的なリスクとは

市場にはさまざまなSDカードコネクタがあり、一般ユーザーは商品のカードリーダーにあるmicro SDとSDカードのコネクタの外観しか見ることができず、コネクタの内部を見ることはできません。しかし、悪魔は細部に宿ると言います。

  • コネクタ内部のピンインピーダンス設計が仕様に準拠しているか?
  • ピンの高周波特性がS-Parameter(IL/RL/NEXT/FEXTなど)の測定基準に適合しているか?
  • 使用するmicro SD と SDカードプラグのエミュレーションカードが協会の設計基準に準拠しているか?

これらの問題はすべて、micro SDとSDカードがメーカーの宣伝で謳われるような性能を達成し、安定して動作するかどうかを左右するのに十分な条件であり、多くの消費者が最も重視しているポイントでもあります。

解決策

上記の潜在リスクを回避するために、アリオンはお客様がmicro SDとSDカードコネクタ用の高周波ボードを作成し測定するお手伝いをすることができます。信号がSDプロトコルまたはSATA/PCIeプロトコルのどちらであっても、アリオンが製作した高品質なmicro SDとSDカードコネクタ高周波ボードや、micro SDとSDカードプラグ高周波エミュレーションカードを使用してさまざまなパラメータ結果を測定し、比較参考の評価基準として利用できます。これにより、お客様と協力して品質を管理し、より優れたmicro SDとSDカードコネクタ製品品質を確保することができます。

事例共有

以下の測定チャートは、アリオンがSDカードコネクタに対して実際に行った測定の実例です。このケースでは、図1および図2のInsertion Lost/Near End Crosstalkは合格ですが、Return Lossは不合格となっています(図3)。問題を分析したうえで、アリオンはお客様に対して「ピンのインピーダンス改善」から着手することを提案しました。その後、お客様が改善を行って再テストを実施した結果、SDカードコネクタはReturn Lossのテスト項目で無事に合格することができました(図4)。

Faster、Easier、Better ― 信頼できる検証コンサルタント

アリオンはIT分野で30年以上のテスト検証経験を積み重ね、業界をリードする高周波・高速測定能力を保有しております。より迅速、簡単、より正確なソリューションによって、アリオンはコネクタ製品向け総合的なテストソリューションを提供し、製品開発の各段階で各種評価・テストを実施し、製品開発のスピードの高速化に貢献します。

 Faster ー より迅速 

アリオンは、20〜67GHzのベクトルネットワークアナライザなどの高スペックな測定機器を所有しており、豊富なテスト経験機器で機器の曲線が意味するところを解釈し、関連する詳細な問題を迅速に解決できるようお客様をサポートします。

 Easier ー より簡単 

アリオンは、お客様と協力して高周波ボードを開発し、お客様の時間を効果的に節約するだけでなく、互換性の問題が発生するのを防ぐこともできます。

 Better ー より正確 

製品に関連する潜在的なリスクが発見されれば、アリオンはお客様と共に問題の発生原因を明らかにし、同時にお客様が迅速な意思決定と問題解決ができるよう、トラブルシューティングサポートとソリューション提案を行います。

関連の検証テストサービスについてより詳しい情報をお求めの場合は、アリオンのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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